2014年11月24日月曜日

古民家再生・リノベーションで思うこと

今回の視察会では、古民家再生の実例を見せていただきました。
建物が古いと耐震性や断熱性などが十分でないため、
今後も暮らしていくには何らか手を入れて修繕しないと
とても住める状態ではないというものがたくさんあります。
しかしこれらの建物には、長年暮らしてきた愛着や思い出などがあり
そこに住んでいた期間が長いほど、それらの想いが強いのではないでしょうか。

私の祖父母も地方で築70~80年くらいの古い家に住んでいました。
床は傾き、とても暗くて寒くて、2階は雨戸を閉めっぱなしで使っていない、
そんな建物でしたが、客間だけは日当たりもよく庭の眺めもいい空間でした。
和風の趣のある家と門構えが立派だったこともあり、
門だけ売ってほしい言われたり、改装して和風の飲食店にしたいなど
当時はいろいろな話もあったようです。

しかし住む人がいなくなり、老朽化しているので解体・売却してしまい、
今では普通のアパートが建っています。
もう20年ぐらい前のことなので改装するということを考えもせず、
当時から古民家再生・リノベーションといったことをもっと知っていれば、
また、そのような提案をしてくれる住宅会社に出会えていれば、
昔の面影が少しでもある建物として残せていたかもしれません。

これからはこのような建物がたくさん出てくるのだと思います。
古民家再生やリノベーションなどは、
今までの想い出をなくしてしまうのではなく、
未来に向けてよりよい形をつくるわけであり、
これらを提案・つくりあげる感性や技術を
多くの工務店さんに身につけていただきたいと感じました。

新築よりも喜ばれる仕事かもしれませんね。


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