先週、木材を供給している企業の山と工場を視察する会を
和歌山県の田辺市にておこないました。
木材はどのように育てられ、そして加工され、家づくりの材料と
なっていくのか、木造住宅を建てているところであれば
知っておくほうがよいでしょう。
一般的に使われる杉は全国で植えられておりますが、
地域によって材質が異なってきます。
和歌山県は紀州材を植林し木材として加工しておりますが、
お隣の吉野杉とは育林の仕方も異なってきます。
育林の仕方が異なってくると材質も違ってくるそうで、
それぞれの地方ではそこに合った育て方をして木材にしているそうです。
九州は比較的少ない年数で伐採されるのですが、
紀州材はもう少し手を入れて育てています。
ところが、昨今は木材価格が安く単に㎥単価で比較されると
40年で早く育った材と60年でじっくり育てた材も同じとなってしまうそうです。
また、伐採した後には植林をしないと次の材が育ちませんが、
伐採して売った金額よりも、植林する金額の方が高くなるといった
現象もおこっているそうです。
その他にも台風などで倒木した材は価値がなくなってしまったり、
山火事が発生したらその周辺の材も使えなくなったりと、
実はリスクも高い産業だということです。
このような環境で育てられてきた材料であれば、
お客様にももっと大事にしてもらおう、大切に使っていただこうという
話し方や姿勢が伝わってくるのだと思います。
ただの材料として説明するのではなく、
もう少しその価値を見出していただく、
このようなことも実際の山を視ればできるのではないでしょうか。
希望があれば再度視察会をおこないます。
事務局までお問い合わせください。
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